玄関からの空き巣の侵入を防ぐ防犯対策は?
様々な手段を講じて侵入してくる空き巣だが、今回は、玄関の防犯対策についてお話しします。
玄関からの侵入は4階以上の建物の場合50%を占めています。もちろん1〜3階や戸建ても油断できませんが、、。
空き巣の玄関からの侵入方法として
- (鍵がかかってない場合)そのまま入る
- バールなどでドアをこじ開けて侵入
- 特殊工具を使ってピッキング
- ドアに穴をあけてサムターン回し
- その他の侵入
があるので、それぞれについての対策を順番に見ていきましょう。
防犯グッズやサービスを含めた玄関の防犯対策!
1.鍵がかかってないのでそのまま入る泥棒の防止策
一戸建て住宅の空き巣の4割が無施錠のドアや窓からの侵入というデータがあります。当サイトでは何度も主張していますが、鍵掛けを徹底しましょう。自分だけでなく家族全員に徹底させる必要があります。
ゴミ捨てにいっているわずかな時間でも被害に遭うケースがあります。こまめに鍵をかける癖をつけましょう。
それは、トイレや2階の窓でも同じでマジックでもみるかのように侵入されます。家にいる時はチェーンロックまでしっかりと掛けておくことが重要。どんなに強固なセキュリティをつけても防犯意識を高く持つことが大事です。
ドラマでも、頑丈な扉を抜けるトリックは、大抵、無施錠の状態にもっていって、突破することが多いですし。
1戸建てで頑丈な玄関の扉で油断していませんか?
2.ドアのこじ開けに対する防犯
古い家では、ドアとドア枠の間に隙間があり、錠前のカンヌキが見えている場合があります。
その間からバールなどでこじ開けられる可能性があるので、防犯プレートで隙間を隠すことをおすすめします。また、補助錠をつけて二重のガードにすると良いでしょう。(ピッキングやサムターン回しの対策にもなります)
玄関のドアとドア枠に隙間がある場合は、こういった防犯プレートを設置すると防犯効果が高まります。
田舎の旧家は、特に狙われやすいので注意が必要です。新しい住宅だから大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが、果たして、あなたの両親が住んでいる実家は大丈夫でしょうか?
玄関の補助錠は、しょぼい物ではまったく意味がありません。玄関をこじ開ける空き巣は、強引なので、バールで補助錠ごと持っていくからです。特に、留守という情報が漏れていて、塀や木でカッコってある外から中が見えにくい家の場合、やりたい放題になります。
頑丈なリモコン式の補助錠は、出かける時にも鍵をかけることができるので防犯対策で推奨されています。アマゾンで人気なのが、こちらの防犯ブザー付きの製品になっています。
URO電子工業 ICカード ドアロックシステム UROLOCK
3.ピッキング対策
ピッキングとは、特殊な工具などで鍵を開けて侵入する方法です。
ピッキングに弱い錠は、古いタイプの鍵で下の写真のように鍵にギザギザが付いているタイプで、ディスクシリンダーというものを使用している場合が多いです。
これが、ピッキング犯の的になります。
ピッキングの道具は、正当な根拠なく持っているだけで、捕まるので、前よりは減ってきたけど、古い鍵の家で狙われたら侵入率は、限りなく100%に近くなるので要注意です。
ピッキングに比較的強い鍵は、ディンプルシリンダーを使用していて鍵の表面に複雑な窪みがあるタイプ。
その他にもピッキングに強い錠は、マグネットシリンダー錠というものもあります。磁石の反発と吸引を利用した錠のことで、電子キーとも言われているものです。
ただ、長期間使っていると磁石の磁力が低下するので、定期的なメンテナンスが必要になってきます。
というわけで古いシリンダーや鍵を使っているご家庭は交換をおすすめします。また、ピッキングアラームを使うことにより、犯罪を周りに知らせたり、犯罪を断念させることもできます。これは、金属音を探知して警報を鳴らすのでドアのこじ開けにも有効です。
ドアのこじ開け対策で紹介したリモコンのアラーム付きのカード補助錠をつけるとピッキング対策にもなるよ。
ピッキングに弱いシリンダー順(下に行くほどピッキングに強いです)
- ディスクシリンダー
- ロータリーディスクシリンダー
- 単列ピンシリンダー
- マグネットシリンダー
- ピンシリンダー
- ディンプルシリンダー
昔ながらの鍵を使っている人は、本当に要注意です。しかし、鍵屋に発注をかけると数万円かかるので重い腰をあげれない人も多いはず、、。
そもそも、そんな大金をポンと出せるなら引越しを考えたほうが早いかもしれません。
そういった人は、DIYという作戦がおすすめです。一番ピッキングされにくいディンプルシリンダーでも3,500円〜(3本付き)販売されています。
鍵と防犯グッズの卸売センターというサイトを使えば、自分の家に合ったシリンダーの交換方法もYoutubeにアップしてくれてるので、安いし間違いありません。
実はこのサイト、アパートのオーナーさんや不動産の管理会社向けのサイトなんですが、一般の人でも安く購入出るようになっているんですよ。
4.サムターン回し対策
古いドアのサムターン回しの侵入率は、80%以上の確率で非常に高いです。
サムターン回しの対策は、ピッキング対策にも使えますが、補助錠を取り付けたり、サムターンカバーを付けることにより、犯罪遂行の時間稼ぎや防御ができます。
また、長期留守の場合などは、下記の写真のようにサムターンを取り外し可能な場合は、外して出かけるとサムターン回し対策になります。
サムターンガードは基本安価です。ネットだとホームセンターよりかなり安く購入できます。
5.その他の防止策
玄関周りの犯罪全般の防止策として、防犯カメラの設置やセンサーライトの設置、防犯砂利を敷ける環境なら敷く。これらは、犯罪そのものの意欲を失わせる効果があります。
しかし、防犯カメラは、撮影できる角度をかわして侵入することができるので、玄関に防犯カメラを付けた場合、他の窓などの防犯も強化する必要があります。ただ、逃げるときに、写る可能性が高くなるので、泥棒はやっぱり嫌がりますね。
また、泥棒は、外からの目をすごく嫌がるので、玄関先を見通しのよい環境にしておくことも大事です。
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泥棒は光と音、さらに、顔を覚えられることを嫌うのでその観点から防犯手段を講じることが大事になってきます。
さらに、侵入の抑止効果や早期発見、通報につながるホームセキュリティの導入も真剣に考える必要があるかもしれません。泥棒に侵入されると、財産だけでなく、家族の生命の危険までさらされる可能性が非常に高いからです。
その辺は、実際、ホームセキュリティって必要なの?という記事でまとめておきました。
私の場合は、どのホームセキュリティサービスが自分の家にとって、一番効果的なのかしっかりと吟味するため、資料を一括請求して、数週間が検討してからセキュリティ会社に依頼をしました。
まとめ
玄関の防犯対策は、まず第一に施錠。そして、鍵一つではかなり危険なので、二重三重の対策が必要になってきます。犯罪そのものの抑制に繋がる予防策も講じておくことが大事です。
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